ヤクルトのチャンステーマ

定期的に着物論争起こるよなーと思ったら、夏祭りで浴衣着る人がいっぱいいるからか。みんな自由におしゃれするといいと思う~最近いろんな浴衣あってかわいい。

 

着物はこれしかダメ! って着付けの先生がテレビで言ってたみたいなツイートを見かけたけど、着付けの先生は伝統的な着方を伝えたりするのも仕事なのかなーとも思うし、押しつけがましいのも嫌だから着物着るだけでもありがたいと思えとまでは思わないけど、着物をファッションとして着てる人の色んなアレンジにケチつけるのは余計なお世話だなあと思う。伝統的な着方が守られないくらいなら着物文化は滅んだ方がいいという人なら、着物の敷居が上がることはむしろ本望なのかもしれないけど。

それはそれ、これはこれで、きちんとしたよそ行きの着方はカジュアルとは別で守っておけばいいのになあ。着付け師さんがどんな文脈で発言したのかわかんないけど、これはカジュアルな着方だからきちんとした場には向かないよ、っていう話なら有益な情報だと思う。

着物の時はこれしかダメ! ってあまりにも声高に言われちゃうと、かえって多くの人がTPOに合わせた着方をよく知らないってことになっちゃうと思うので、カジュアルに着物を着たい人がある程度いる現状では「着物の正しい着方」を守りたい人にとっては逆のことが起こるんじゃないかなと思うんだけど自分でも何言ってるかわかんなくなってきた。

私は、どういうのがきちんとしててどういうのがカジュアルなのか、着物にもよそ行きと普段着があることは分かるんだけどその境目が分かんない。着物着たいけど、生地とか柄とかの合わせ方がなんかよくわかんなくてわかんないもういい! ってなってた時期があった。

 

私はおばあちゃんに着方を教わって、「着物の時はこうするもの」っていうのをフムフム聞きながら育ったので、大人の浴衣に経子帯巻くのや、ミニの浴衣が流行った時も「何あれ! 変!」って言ってしまった。これはおばあちゃんのせいではなくて全て私の性格の問題なんだけど……

でも友達が着てるの見たらかわいかったし、ミニの浴衣もかわいいし、和ゴス和ロリもかわいいし、今では洋服だっていろいろ進化してるんだから和服も進化すればいい。洋服にも普段着と礼装とあるんだから、新しい着物スタイルが生まれる=礼装としての着物が滅ぶというわけではないと思うし、滅んだとしてもそれはそれでしょうがないしな。

 

そもそも人のファッションを褒めることこそあっても「アリかナシか」のジャッジをするのはナシだよ。いやまあ本人のいないところでは勝手にすればいいし、ごく親しい間柄なら(関係性によるが)「それはちょっと変よ……」っていうのはいいのかもしれないけど、本人が好きでやってるファッションにごちゃごちゃ言うもんじゃない。

 

とか言いつつ私は、ちょっとお出かけの時に着物着れるようにしたいなーと思って早数年、高い高いと感じている敷居をまたげずにいた。

でも、最近着付けができて休日も時々着物着てるっていう友達ができて、彼女に、私も着物着たいけどちゃんとした着方が分かんないから着て出掛けても何か言われそうで……って言ったら、

「誰が言うの?」

の一言が返ってきて、もう私は、シュワーーと、セーラームーンまたはプリキュアの敵のように浄化され呪いを解かれた気分になった。確かに、ごちゃごちゃ言う人がいたとしてもそれは私には関係ないな! と、ロリータを着ることに開き直った時の気持ちを思い出したのでした。

その友達は、(私の手持ちアイテムを聞いて)とりあえず襦袢があれば大丈夫よ~と言っていたので、夏の間はどっちみち暑くて着る気が起きないだろうから、秋までに襦袢をそろえようと思う。

友達によると、

  • 帯留め→ベルトでOK
  • 帯揚げ→無くてもOK
  • 足袋→靴下でもなんでもいい

みたいな感じで、せっかく着物なら着物にしか使えないアイテム揃えるのも楽しいし、手持ちの物で代用してもいいし、なんでもいいんだよ~と言っていました。まあそうだよね~

 

あと、左前さえ気をつけて他は好きに着ればいいよ! ってよく聞くけど、左前が、死に装束由来なだけとは思えないほどにタブーとされてる気がするんだけど本当に死に装束由来なだけ? 構造的に着れないということもないし、他に何か理由があるのかなあ。左利きの人不便じゃないんかなあと思う。