神々ネタバレなし感想
ネタバレなしです。
本当に素晴らしく繊細で悲しくも美しい素晴らしい舞台でした。
みりおんがいない宙組を心から楽しめるかちょっと心配だったんだけど、これは今の宙組でしかできない! っていう作品だったから、大丈夫だった。見る前にも書いたけど、組子それぞれの魅力が余すところなく発揮されていた! キャスティングほんと天才的だったよ!
うえくみ先生は天才だし、宙組生の魅力が全開で満開だった!
ここはロシアですよ~みたいな説明的なセリフはほとんどないんだけど、大劇場があっという間にロシアになった。真夏なのに。
他のヨーロッパ諸国とはまた違う、ロシアの重たい雰囲気は、宙組サイズとコーラスの素晴らしさあってこそだなあ。何よりみんな全力で生きていて、一人一人の心情が苦しいほど伝わってきた。
まぁ様めちゃめちゃ素敵だったんだけど、見てる間に退団公演っていうことどころかまぁ様を見にきたっていうことを忘れて没頭するくらい、まぁ様はドミトリーでした。うららちゃんはイリナだったしまどかちゃんはオリガだったしゆりかさんはフェリクスだった。
見てる間は迫真すぎて考える余裕なかったけど、愛ちゃんとずんちゃんもうちゃん付けで呼べない、愛ちゃんさんずんちゃんさんみたいなことになってて素顔があんなに柔らかい二人が大変なことになっているよ!
序盤はまだ私も余裕があったので、かっこいい宙男見たいんだろほれほれみたいなサービスシーンにへへーッありがとうございます……となったりはしていた。娘役ちゃんもめっちゃかわいかったからもっと前に出てきてほしかった~
歴史ものだから悲劇になることは分かってるし、星逢みたいな切なさをなんとなく想像してたけど、全然違った。大河ロマンです。
思い返すほどタイトルの重みが心に響く。私実は最後の方までタイトルにピンと来てなかったけど、最後まで見たら、「神々の土地」というタイトルに込められた一つのテーマの上に流れる物語だったんだって思った。
ちょっと難しいところあるかも、とも思ってたけど、多少耳慣れない単語はあっても物語は分かりやすかった。
皇帝一家とラスプーチンのウィキペディアくらい読んでおくとより面白いのかも。辛いけど。
こうやって書き出すと止まらないけど、見てる間はそんなに考える余裕なかったし、終幕時は嗚咽付きで号泣してて、一緒に見た友人に声をかけられるまで呆然としてた。友達と行ったから良かったけど、一人だったら30分間呆然と座ったまま、クラシカルビジューが始まるまで意識戻らなかったと思う。
観劇翌日もふと神々のこと考えると、ぼーっとしてしまって私の魂もロシアに還ってしまいそう(ロシアに行ったことはない)
クラシカルビジューは一転して宙組の明るさ全開の楽しいショーだったよ!
デュエダンもリフトもありましたよ! これは嘘偽りない情報です。
※2017年9月2日追記
イリナとオリガは一緒にいる場面少ないけど仲良しです! 安心して!