大エルミタージュ展

行ってきました。面白かった。

 

にわかロシアオタなので、もっとロシア感の強さを期待して行ったのですが、内容はエルミタージュの収蔵品によって当時のヨーロッパ絵画史を解説するというもので、ロシアは……? と思いましたがそれはそれで大変面白かったです。

 

絵画の構図や、ルネサンスバロックといった絵画史はもとより、当時どういう需要や目的で絵画が描かれたかっていうのが興味深かった。庶民の間で家に絵を飾るのが流行ったという話、私はその習慣に馴染みがないので、そりゃ描いたらどこかに飾るよねと目から鱗だった。展示されていた絵は寓意的なものが多かったけど、現代日本でいうみつを日めくりとか修造カレンダーみたいなものなのだろうか。

 

当時の風俗を描いたものも多くて、舞踏会のドレスだけではなくて、水遊びをするときのワンピースとか庶民の普段着とか、いろんな服装が描かれている絵が多かったのもよかったな。

 

同じ宗教画でも、キリスト教での鳩はヤハウェだけどギリシャ神話特にヴィーナスと一緒にいる鳩は戦車を曳く鳩だそうで、受胎告知で中央にキラキラしてた父が次の絵画でキューピッドに鷲掴みにされてたの笑った。と、父さーん!!

 

内容は実質近世ヨーロッパ絵画史とはいえ、額にキリル文字での記載があったり、音声ガイドはチェブラーシカだったりと、随所にロシアを感じられました。

音声ガイドは又吉直樹チェブラーシカのどちらかから選べるのですが、チェブラーシカ超かわいいので超おすすめです! 又吉はわかんない。なんで又吉だったんだろう。


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 BLみを感じたマトリョーシカ

 

 

ミュージアムショップはロシア雑貨満載でした! ヨーロッパ風ともアジア風とも違う、ロシア独特の紋様が施された紅茶缶とか、めちゃめちゃかわいかった~

ロシア語の絵本も置いてあって、私のような「展示はよかったけど、ちょっとロシアが足りない……」という観覧者の心をがっつり掴んでいたなあ!

 

美術館のミュージアムショップで何を買ったらいいのかわからない人生を歩んできましたが、展示の中の「庶民の間で家に絵画を飾るのが流行った」というのに触発されてポストカードを買いました。

 


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エカテリーナⅡ世の肖像とヴィーナスの化粧

 

標語的な意味で飾っていたというのになぞらえて、私も「こうなりたい……」と思ったやつを。あっ、このヴィーナスの化粧が鳩わしづかみのやつだ。

今はパリジェンヌ展で買ったポストカードも増えてます。

 

一番かわいい! と思った聖ツェツィーリエは売り切れでしたので神戸でなんとか入手できないものかと画策していますがおそらく神戸には行けない。誰か~送って~

 

そして最後になりましたが、美術に関してど素人の私に丁寧に説明してくれた同行の友人、ありがとう!